寝る前の儀式!寝る前の絵本の読み聞かせ。
ドイツに滞在中は、日本の絵本が10冊程度しかなく、日本書籍のある図書館があるわけでもないので、毎晩子どもが選ぶ絵本を繰り返し読んでいました。
子どものお気に入りの絵本があると毎晩同じということもありました。
当時は、語彙力が増えないんじゃないかな?これでいいのかな?
と不安になり、ネットで「絵本 読み聞かせ 同じ」などと検索するほどでした。
ネットでは、
- “お子さんの興味がある絵本で大丈夫。”
- “プラスもう一冊も読んであげたり、別の絵本を提案する。”
などと書いてあり、ほっと肩を撫で下ろしたことを覚えています。
とはいえ、手持ちの絵本の選択肢少なく、さまざまな種類の絵本読むべき!と推奨されたら、それはそれで困ったいたかと思います。
自己流「ダイアロジック・リーディング」!
そこで、絵本の種類が少ない我が家でどう育児発達を促すか考え調べてたどり着いた“読み聞かせ”は、ダイヤロジック・リーディング。
ダイアロジック・リーディングとは、アメリカ生まれの読み聞かせ方法。その方法は、日本のような絵本の内容をそのまま読むだけではなく、読み手の親と聞き手の子どもが会話形式に読んでみたり、聞き手に疑問を投げかけたり。
特に答えももうけるなどせず、子ども思うこと考えることを引き出しながら、さまざまな角度から絵本を楽しむことができ、より絵本を深く読み込むような読み方です。
例えば「絵本はらぺこあおむし」なら、後半くだものを食べすぎて青虫がお腹を壊してしまうのですが、なんでお腹が痛いのかな?どうしてだと思う?とか。“さなぎ“になるシーンでは、どのくらい”さなぎ“になったのかな?と会話形式で読み進めます。
それに対して、子どもは最初のうちは「わかんない〜」とか指を使って「これくらい!」とか大きさを表す表現をしたり…。
ですが、何度もこの方法で絵本を読んでいくと、
親子で「食べ過ぎちゃったかな?」「実はいちごが嫌いだったのかな?」「ケーキとピクルスの組み合わせが美味しくなかったのかな?」とか様々なことを想像し対話するようになります。
もちろん、年齢によっても知っている言葉も表現方法も異なると思いますが、最初は何も答えなくもいいのです。考えることが第一で、その後年齢と共に語彙も増え、自分の意見を伝えることができるようになります。
子どもの「考える(思考力)」が養われる
このダイアロジック・リーディングは、子どもには寝る前のブレーストーミング並みに頭を使うので、より絵本に対しての理解度(読解力)も増しますし、思考力の発達にも長けていると思います。
その分、親も疲れはするのですが、目に見えて考えている子どもの姿を見ると嬉しい気持ちにもなります。
今では、ストーリー性の高い小学低学年の児童書を読むことがあるので、一通り読み終わった後に「主人公の子はどうしてあの時〇〇したのかな?」と方法も変化しつつありますが、なんとも国語の読解力テストのような問いかけに対しても、子どもなりの意見を考え話してくれます。
一人目の幼児期の子育てを異国のドイツで経験し、どのような場所でも限られた状況でも、工夫次第で何通りもの見方ができることを知る良い体験となり、広げていきたい読み聞かせ方法です。