育児 / 言語教育

コロナ禍でも、学びを止めないために出来ること

2020年より(発症は2019年末)世界的大流行になった感染症「新型コロナウイルス」。その新型コロナウイルスが確認されてから、生活様式が一変し、人との関わり方も大きく変化しました。

自粛という他人との接触を控えて、家族だけの時間が増えた一方、長い時間家族を過ごすことで生まれる(家事や育児、仕事などの)ストレスも増えました。
お子さんをお持ちの方は、今まで特に咎められることがなかった母親、妻という肩書きのない1人の時間が大幅に減り、安易に外にも出られない状況下でよりストレスがたまることも多かったかと思います。

 

コロナ禍でも、子どもの成長は止められません。

いや、止まらなくて良いのですが…その成長に合わせて、周りもアップデートしなくてはなりません。今まで機能していた学校という学びの制度がほとんど機能しなくなり、家庭学習という形で「先生ママ」としても始動しなくてはならなくなりました。

 

2020年春。
最初の自粛期間は、「先生ママ」の自覚がないまま始まりました。

新型コロナウイルスの発症が拡大し始めた2020年春に、緊急事態宣言が発令され、
学校及び(通っている)保育園が閉鎖し、自宅待機という名の「家庭学習」が始まりました。

右も左もわからないまま、学校や保育園から送られてくる「オンラインの課題をこなすこと」で1日が終わる。
そのうち、だんだんと要領が把握できるようになり、課題の意図も理解できるように。
ただ、子どもたちがその課題(意図)がすんなり出来るはずもなく、毎回サポートがないと出来なかったり、気分が乗らなかったり、他のことをしだしたり…。

 

“保育園“、“学校“という組織、先生に感謝の日々

万能すぎる「先生ママ」は、のちに「怒りん坊ママ」となる。

家事に、食事、仕事に教育。一日中フル回転で1人何役もこなす。
(中途半端だけど一応)万能ママは、家族が健康でいることが一番!…だけど、「学び」が疎かになることを恐れて、ガミガミ怒りっぽくなり、“ストレスフル“になり常にイライラママでもありました。

その経験から学んだことは、

  • 周りとは比べずに、気にし過ぎないこと
  • 個性を生かしながら、“楽しみながら“学ぶこと
  • 毎日、少しでいいから“学び”を続けること

 

周りを気にし過ぎた初期

課題をアップロードしていくと、クラスの子達の課題も見ることが出来ます。
そこで、比較が始まるわけです。色塗りが上手に出来ない。ハサミが上手に使えない。
折り紙の上手に折れていない。もう出したらキリがない。
性別年齢も混ざり合った保育園児の作品を通して、どのくらい出来ればいいのか基準がわからない中で、課題をアップロードのたびに、一喜一憂していました。

もちろん、子どもは一生懸命ですが、出来ないことに目が行っていって焦っていました。
親として失格ですね。誰しも、得意・不得意があるのですから。

そこから、毎日スモールステップとして、ハサミの練習としたり、塗り絵をしたり、折り紙したり、たまに計算したり、ひらがなしたり…“自粛期間“を通して、子どもとの”学びの時間“を濃密に過ごしました。

ただ、飽きてしまうこともあり、好きなキャラクターを折り紙で折るという高度なことをしたり、複雑な形をハサミで切ることをしたり…難易度を強めたり弱めたり。

当然、子どもは難しくて途中で飽きてしまうこともありますが、出来るようになりたい!という時には何度も練習しました。

すると、“出来ない“に目を向けるのではなくて、”小さな出来る”に目が向けられるようになった。

子どもの現在のスキルを把握して、やっと基準の違いが理解できるようになったのです。

コロナ禍で、気づかれた子どもの成長

“自粛”という名の自宅学習は、とてもストレスの多いものでしたが、子どもの出来ることのスキルや好み、考え方の把握、絵の具の塗り方一つにとっても…より理解できる機会になったように思います。

多くの親御さんがこの大変な出来事を通して、一概にストレスと思わずに、お子さんと寄り添いながら“子どもの成長”と共に少しずつアップデートして行けたら、“失われた年”ではなく、“実りのある年“になりえると思います。

今後も突発的に、続くであろう臨時休校や自粛による自宅学習…共に乗り越えましょう。
もちろん、病気を予防しながら。