数(かず)と数字(すうじ)を繋げる一押し絵本
数(かず)と数字(すうじ)を繋げる一押し絵本として、
視覚デザイン研究所から出版されている「かずとすうじの でんしゃ じてん」。
視覚デザイン とは
視覚デザインから転機「ビジュアルデザイン(visual design)」とは、絵や写真、コンピュータグラフィックスなどの視覚的な表現で伝達することを目的としたデザインの総称。視覚デザインや視覚伝達デザイン、またはビジュアルコミュニケーションデザインとも言う。映像や音声など視覚以外の伝達方法が含まれる場合もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
子どもたちは、視覚表現から(必要な)情報を得て、ものごとを認識していきます。
親として、子どもたちを見ていると、少なからず興味のあるものや色、形状、感触などから知識を深めていき、学びを得ているように感じます。
紹介している「かずとすうじの でんしゃ じてん」は、まさに理にかなった絵本になっています。
生活に身近な事柄である電車を中心に、10までの数字(すうじ)を学び。読み進めていくと、数(かず)に関するトピックがいくつも出てきます。
電車だけど、女の子も楽しめる!
乗り物、電車だと女の子は敬遠してしまいがちですが、身近な乗り物として、
「電車」が一番わかりやすく、車両を100まで数えるページもあり「数える」を学ぶのに相応しいモチーフだと思います。
載っている電車の種類も多いので、家の近くを走っている電車があるかもしれません。
にほんご特有の『助数詞』が楽しく学べる
また、(親として)嬉しいことに、『数え方』についても載っていること。
数自体やものの種類によって、数え方が変わることがいくつもの例で表現されていて、何度読んでも楽しめる絵本になっています。
ドイツ語だと、複数形によって変化することはありますが、日本語のように『助数詞』がそれほど多くありません。
ですが、日本語の場合は、単位やもの自体によって変化するので、分かりやすいイラスト描かれていると自然と理解するようになるようで、幼児3歳くらいから小学低学年まで楽しめます。
もちろん、日々の会話や語りかけでも注意深く、言葉のサポートは必要ですが、基本的な数え方が網羅されているので、お勧めの一冊です。
数えるのが楽しくなり始めると、ステップアップ!
「数えること」を楽しめるようになると、数字の概念から少しずらして、数学(すうがく)に徐々に移行。
その際にお勧めの絵本が、福音館書店出版の安野光雄さん著書の「はじめてであう すうがくの絵本」シリーズです。
「旅の絵本」で有名の安野光雄さんが描いた優しく美しいユニークなイラストで数字に関する概念から少し離れた角度の「テーマ」に沿って、学びます。
学びを学びと捉えずに、構えることなく読める絵本
「はじめてであう すうがくの絵本」1では、図形遊びのテーマ(ふしぎなのり)があり、やってみたい!と子どもが言うので、実際に色紙で図形を作り、子どもはパズルの実験のように「カタチ」を作り楽しみました。
有り難いことに、それぞれのテーマの説明がページの最後に載っていて、親自身がテーマのアプローチの仕方まで考えさせられる深い内容。
数に興味を持ち始めた、入学前から小学校低学年くらいまで十分に楽しめると思います。