海外に住んでいたり、日本でインターナショナルに通わせていると、どうしても日本語が疎かになります。
現に、ドイツ在住中は子どもが「日本語の文化」から離れていることを懸念していました。そのため、現地の日本語補修校に週一で通わせていました。
日本語補修校では、幼稚園部ということもあり取り立てて勉強というよりは、季節に沿った「にほんの童謡」や「あいさつ」、「ひらがなの塗り絵」をメインにし、日本語で遊ぶという感じでした。
『主体性』保育 と『協調性』保育
文化が違うので比べてはいけませんが…『自立を主体』としたドイツの保育園に通わせると、日本の『協調性』を大事にした考えや手厚い先生のサポートには感銘を受けてしまいます。
どちらが一概に良いというわけではなく、“日本人“のマインドを忘れないでいてほしい。
これは、親の願いに過ぎませんが、「言語」や「文化」をある程度は知っていて欲しいのです。
南米ブラジルで生まれ育った日系3世の日本人
私の知人に一族で南米に生まれ育った同年代の日本人の方(仮にAさん)がいます。
両親ともに、日本人でその方祖父母世代から南米に移民し、ブラジルで生活しています。Aさんは日系3世になります。
その方のご両親は、日本人なので「日本語」。それと、現地での共有語「スペイン語」を使っていたそうです。
親御さんとは、自然な日本語を話せても
Aさんの教授言語は、スペイン語なのでスペイン語の発音も読み書きも完璧です。
ですが、日本語は話すのは自然に話せますが、読み書きはあまり得意ではないようです。
まず漢字は読むことはかろうじて出来るが書く事は出来なく、パソコン頼りとのこと。
Eメールの文章も、web翻訳のような不自然な内容であったり、敬語表現や謙譲語が出来なかったり。
治安面を考え、日本生活したいと思い、日本での就職活動に挑戦した際には、言語で苦労したと話していました。
現在、Aさんの場合は、スペイン語がネイティヴレベルなので、スペイン語を主体に日本の大手企業で働いています。
どこに“主軸”を置くか
子どもに言語と伝える上でも、どこの国に住んでいても
最も重要な『教授言語』。
『教授言語』を主体に、子どもたちは“文化”を体験し、理解していきます。
では、どのように「異文化」を理解していくか。
それは、親や家族が「異文化」に興味を持ち、一緒に楽しむことが一番先決だと思います。
譲り合いの優しさの精神もそうですが…日本の小学校なら「ラジオ体操」や「給食当番」など。絶対に必要で大切なことではないけれど、そうゆう文化があることを知って欲しい親心。
また、今後を見据えて、子どもの個性を把握し、『主体性』の教育と『協調性』の教育を融合させながら、その時々でそれぞれの親が助言をすることが大切なのでしょう。