2ヶ国語育児の日本語との関係性。
子どもは、日本の小学校にではないドイツ語を主体の学校に通っています。
そのため、日本語の学習には、不安が残ります。
ドイツ人パパ、日本人ママで、ドイツ在住の方、ドイツ以外在住の方も同じことを感じるかと思います。
その反対も然り。
2ヶ国語を学ぶ子どもには、どちらの言語も同じように習得して欲しいと思いますよね。
今回は、日本語の「ひらがな、カタカナ」の習得に関してお話しします。
日本のような生活環境に「にほんご」が身近にある場合でも
ドイツ在住、またはドイツ以外に在住の方の場合でもまずは、子どもに「ひらがな、カタカナ」に興味を持ってもらうことから始めていくことが大切です。
一親一言語で教育しているご家庭であれば、ある程度の年齢になれば「話す・聞く」は、可能だとは思います。3、4歳くらいには、自分の親が「日本語」を話す人と「ドイツ語(多言語)」を話す人の二人がいるという認識ができていると思います。(もちろん、「言語の違い」の声かけは大事です。)
ですが、「読む・書く」を伝えることは少しハードルが上がると思います。
実際、我が家はそうでした。
まずは「にほんご」に興味を持ってもらう
男の子なので、女の子のように、自らお友達にお手紙を書くということがあまりなく、どちらかというと、早熟の女の子よりは考えも発想もゆるやかなので、焦りました。
今思うと、焦らなくても良いかと思うのですが、日常の言語を認識して欲しかったのが本音です。
例えば、
- ドアやエレベーターの「開・閉」や「押す・引く」など、日々の暮らしの中で何気なくある「にほんご」を理解して欲しかった
- 毎晩、寝る前の本読みで、絵本の絵だけではなく「にほんご」の文字にも注力して欲しかった
本来なら自然に覚えることが一番だとは思うのですが、2つの言語を同時にインプットしている子どもたちにとって、”「文字の認識」をすること”が一番理解しやすいことだと感じました。
そのために、毎晩の絵本タイムはもちろんなのですが、意識的に「にほんご」の文字に関しての声かけを開始しました。そして、一定期間ひらがなの「ドリル(鬼トレ)」をしました。
ひらがなドリル 鬼のトレーニング(鬼トレ)!
「鬼トレ」というと、響きは恐ろしいですが、
寝る前に、遊び感覚で、ひたすら「ひらがなのフラッシュカード」ゲームです。
この「遊び感覚」が大事で、ゲーム感覚で楽しむことが第一です!
また、毎日少しづつ長期間やること(目安は、約1ヶ月くらい)。
すると、少しづつ読める(認識する)ひらがなが増えていきます。もちろん、忘れて読めないひらがなも出てきます。
読めなくてもいい!
不得意な文字がわかると、親も声かけしやすい
子どもの不得意な文字がわかると、文字のトレーニングがしやすいくなり、子どもに合う「声かけ」ができるようになります。
街の看板や読む絵本の中で、これは「れ」だよ!
レモンの「れ」など、鬼トレ以外でもより「文字の意識」ができるようになります。
この「鬼トレ」は繰り返すことが一番!
「鬼トレ」をすると、一定期間になると中だるみが出てきて、「今日やらない~やりたくない~」という日もあると思います。
そうゆう日は、お休みして、また翌日やるなどゲーム感覚で楽しむことが重要です。
出来ることへの喜びと賞賛
また、少しづつ読める「ひらがなカード」が増えてくると、
子ども親も嬉しい!
- 読めるカードを束にすると、子どもは「カードの厚み」に満足したり、枚数が増えることに喜びは感じます。
- 親も同じで、点と点が線になるように、ひとまず「点」の部分であるひらがなを認識してくれるようになると、嬉しいものです。
「鬼トレ」をしてからというもの、街にある看板のひらがなを読めるようになっていきました。
ゆっくりでもいいし、つっかえてもいいので、サポートしながら読めたら、褒める。私も、言語の勉強をしたことがあるので、「読める喜び」を理解しているので共感するがことが正しいのかな。
この小さな積み重ねが「子どもの自信」につながります
この「鬼トレ」は本来、日本の小学校に通うなら(入学時には、あいうえお表は必須ではないようなので、最低でも自分の名前程度の認識はできるくらいで大丈夫とのことなので)無理にしなくても学校で教えてくれることだと思います。
ただ、この先日本の小学校に入学せずに「漢字」を習得すると考えると「にほんご」の基盤である「ひらがな」は早めに押さえておき、自信につなげておきたいですよね。
実際、子どもは繰り返し「ひらがな」を見ることで「文字」を読み発することが出来るようになります。
親の努力も大切!
子どもが学校以外で言語を習得するには、親の「努力」が不可欠だということ。
「鬼トレ」もそうですが、長期間でも単発でも、ある一定の期間は子どもと一緒に「にほんご」を繰り返し繰り返し、伝えなければならない。
子ども自ら、言語に対して才能や興味があれば、別ですが…
言語を学び、習得するには、親も総じて専属トレーナーになる必要があると思います。
- 長いスパンでは、毎晩の読み聞かせや他言語を混ぜない日本語のみでの会話。
- 短いスパンでは、鬼トレのように、フラッシュカード形式での繰り返し作業。
リズムをつけていきながら、「にほんご」を伝えていったら、
必ず子どもも言語を認識し、認識し覚えていきます。