育児 / 言語教育

努力?才能?兄弟、姉妹で違うバイリンガル言語の発達

上の子と下の子(Geschwister)では、生まれた場所も性格も違います。
発展途上の2人ですが、言語の発達具合にも違いがあります。

ドイツ語『R』の発音でも、違いはさまざま

ドイツの『R』は日本語にはない特有に発音。舌を巻くように発音します。
その『R』の発音にも、違いが見られます。

  • 上の子は、日本で生まれましたが、生後1歳半からドイツで約4年間生活していました。
    1歳半から現地の保育園にも通い、夫の家族や親戚と毎週のように会い会話を交わしていました。
    ですが、「R」の発音が上手に出来る様になるのには、時間がかかりました。
  • 下の子は、ドイツで生まれましたが、約3歳で日本に帰国しました。
    話し始めたのは、上の子よりも少し早かった2歳くらいでした。ですが、ドイツに住んでいても日本語の方が理解も深く意思疎通もほぼ日本語。
    ですが、「R」の発音は、特に注意深くサポートしなくてもすぐに習得し発音できました。

 

 

どこの国で生まれようと、どこの国で過ごそうと
“言語“は話す本人次第!

私の知人でオランダ人と結婚し、2人の(10歳と7歳)女の子のいる日本在住のご家庭のお話です。

そのご家庭は、都内のインターナショナルスクールに通っているのですが、長女Aちゃんはパパとはオランダ語で会話をし、学校では英語、母親とは日本語。
オランダ語の比重は低いですが、聞くことも話すこともある程度はできるようです。オランダに帰るとまたオランダ語が堪能になるとのことでした。

次女Bちゃんは小さな頃からオランダ語には興味がなかったようで、パパとはオランダ語ではなく、プレスクール時代から「英語」を使っていたようです。夫婦間の会話が英語なのも大きいかもしれません。第三者として、英語でのやりとりを見ているので、習得しやすいのだと思います。次女Bちゃんがオランダに帰る時は、オランダ語を聞き取れるようになるようですが、話すことは難しいようです。

将来を見据えた『言語教育』

最初は、家庭内で努力をしていたそうですが、日本に生まれて育っている環境で、夫婦間や学校で使う言語の「英語」はどんどん上達しているようです。
親としては、オランダ語も使いこなせるようになって欲しいようですが、今後の生活を考慮すると、英語にシフトしているようにも見えます。

言語スイッチはどこ?きょうだい間の会話言語は?

先ほどの姉妹間の会話は、ほぼ日本語だそうです。
姉妹ということもあり、日本人の母親と楽しいガールズトークを繰り広げているいるのだと思います。

ちなみに、我が家のきょうだい間の会話は、その側に父親がいるか母親がいるでも違うのですが、2人だけの世界の時には、基本的に日本語がメイン。
ですが、最近はドイツ語での会話も増えてきています。一言目の言語で、その言語のスイッチが入るようです。

名前がドイツ語名、日本語名と2つあるので、それも言語スイッチのきっかけになるようで、ドイツ語名になるとドイツ語。日本語名だと自然に日本語になるようです。

性格や特技なども踏まえてのサポート

2人の子育てをしながら、思うことは、同じ親から生まれても「きょうだい」で性格も考え方も違う。
年齢に則した環境や状況も少しずつ変化するし、それぞれ言語の習得方法も違う。

毎回、トライ&エラーの繰り返しの言語教育ですが、だからこそ親が初心にかえり楽しみながら個人を尊重しサポートすることが一番のように感じます。