育児 / 言語教育

こんなにも違うお産⑤!ドイツで産後ケア【ドイツ編/2人目】

入院期間は、2日間。ドイツの産後と身体ケア。

分娩時間は、約1時間。
出産は、朝方3、4時頃でした。

カンガルーケアなどをして、健康上なにもなければ
入院室に運ばれ、即 赤ちゃん同室生活開始です。

入院部屋は、2人部屋でトイレや水道が完備されているので、まるで個室ような快適さ。
2人部屋の間にカーテンはありますが、ほぼ全開。それでも、あまり気にすることなく過ごせました。

帝王切開でも短い入院生活

同室の女性は、帝王切開で5人目を出産した方でした!

はじめは、初産なのかと思っていましたが、夕方くらいに家族総出(10代半ばの子から5歳くらいの子どもと旦那さん)が部屋に来ており、簡単に挨拶をして5人子どもがいると話してくれました。

後に、その方は、妊婦さんとして基準値よりも体が大きく(ふくよか)、それにプラスして、なかなか赤ちゃんが降りてこなくて、心拍数的にもお産が難しいとのことで、緊急帝王切開になったとのことでした。

5人目にして、初の帝王切開だったようです。
病院や産後の状態で多少変動はあると思いますが…それでも、その方は4日ほどの滞在で退院だそうです。

日本と違う『干渉されない快適さ』

日本では、ずっと一つの病院に通っていたこともあり、ある程度 顔馴染みの方がいたり、院内の授乳室で入院期間が重なる方がいたり、気を遣うことが多い印象があるのですが。

ドイツでは、それが一切なし!

みんな自分のことを自分の好きな時にする。どんな格好でも、どんな状態でもお構いなし。みんな周りを気にしない。
それが良いが悪いは別にして…私にはとても新鮮ですごく楽だった。

食事もお昼以外は、セルフサービス

食事もお昼以外は、食事の時間に、カフェテリアに自分で取りにいくスタイル。
食事の内容は、パンとチーズやハムなどの簡単な食事で、日本とは比べものになりませんが…赤ちゃんも一緒にいるので、カフェテリアで食べてもいいし、ベッドに運んでもいい。とても気楽でした。

検診など個別で、決まっていることもありますが、入院中に日本のような集団での育児教室もないし、朝の赤ちゃんの体重測定など、ルールがほとんど存在しませんでした。

もし初産だったら、分からないことも多いので、日本のようなマニュアルがあると良い場合もあるかもしれません。
実際、私も2人目だったからこそ、経験という名の『心の余裕』になっていたのかもしれません。

髪の色が青い!看護師さんも自由!

偏見とかではなく、日本で産まれて生活を何十年として…自分の中に大きな総合病院の看護師さんの髪の色が青いことやタトゥーを入れていることを見たことがなかったので、最初は奇抜なスタイルでビックリしました。

それでも、仕事は全うしていて、定時になったら風のように去る。(※ドイツ人は、基本的に定時には上がります。)
それがとても清々しいとさえ思いました。

産後のサポートは、Hebammeさん

短い入院生活を終えて、自宅に帰ると、上の子が大きくなっているように感じました。
まだまだ、身体は回復期。

1人目とは違い、ほぼ寝たきりまでとはいかないまでも、動かなきゃならない2人目の産後。その産後をサポートしてくれたのが、家族と専属のHebammeさん。

Hebammeさんが退院後から一週間毎日、自宅に訪問してくれ赤ちゃんの様子、産後の体を診てくれました。

  • 赤ちゃん:
    赤ちゃんの体重の増え具合。
    ミルクの飲み具合。
    うんちの状態など。
  • 母親:
    体調と精神面のサポート。
    産後の骨盤体操。
    傷口に関してや出血状態など。

長期間、入院しなくても良い理由がここにありました。

病院ではない自宅で、ちょっとした不安や変化など、気になることをすぐに聞けることの安心感。必要であれば、すぐに近くのApothekeで買いに行ける気軽さ。

個人個人にあったサポートが受けられるのは、本当に嬉しい産後ケア。
回復期を過ぎた頃に、Hebammeさんの主宰する産後ヨガのクラスに参加することもできます。

もちろん、良いHebammeさんとの出会いが重要だとは思いますが、命を育むということに真摯な姿勢で向かうことの重要さを実感したドイツでの出産でした。

日本とドイツの両国で出産を経験でき、どちらもその時の自分には合っていたんだと思っています。

妊娠出産は、人ぞれぞれ違います。
だからこそ、この体験が誰かのお役(ただ笑い話でも)に立てたら幸いです。