育児 / 言語教育

こんなにも違うお産③!ドイツで2人目妊娠出産【ドイツ編/2人目】

ドイツで2度目の妊娠出産。

相変わらず、私は妊娠中つわりが酷く、
ドイツでは(出産後の入院より長い!)妊娠初期に1週間入院しました。

日本とドイツ、異なる保険制度と出産プロセス。

ドイツは、日本と保険制度も出産におけるシステムも全く違います。

ドイツでは、妊娠発覚後、紹介や自ら調べて“(産)婦人科“を訪れます。
その(産)婦人科は、定期検診のみをしてくれ、分娩自体は病院や自宅など様々です。

その際、日本と違うのは、『自身の助産師さん(Hebamme /ヘバメ)をつけること』です。Hebammeさんは、保険も適応しており、妊娠から産後まで身体のケアをしてくれます。

3本柱の連携ケア

ドイツでは「自分専属のHebammeさん」と「定期検診をしてくれる(産)婦人科」と「分娩をする病院」が連携して、お産をします。

日本の場合は、全てが一つにまとまっていて、便利のような気がしますが…
ドイツで妊娠出産をして、ドイツ方式の方が断然、私には合っていたように感じます。

まず、(産)婦人科でエコーなどお腹の様子を1、2ヶ月ペースで検診をします。

その間、分娩をする病院を探します。
病院は紹介だったり、希望する病院に問い合わせる。私の場合は、自宅から近いこともあり義母が出産した(夫が生まれた)病院にしました。

いつ生まれるかは未定なので、目安として出産予定日と産みたい方法(バースプラン)を伝えます。今回は、バースプランを考えました。

といっても、日本で1人目が帝王切開だったので、(日本では、2人目も帝王切開になると言われていたので)2人目も帝王切開なのかな?くらいにしか考えていませんでした。
(あれ?ちゃんと考えてないですね)

難航するHebammeさん探し

約3,4ヶ月Hebammeさん探しあぐねて、妊娠中期でやっと担当するHebammeさんに出会えました。

最初は、分娩予定の病院からHebammeさん30名くらいが載っているリストももらい、
上から(夫が)連絡しましたが、休業だったり、満員だったり、場所が遠すぎたり、連絡不通だったり…リストは、ほぼ全滅。

そこで、紹介の紹介で、”日本に興味があり日本語の少し分かるドイツ人のHebammeさん”に出会いました。

Hebammeさんは、2,3週間に1度自宅に訪問してくれて、お腹のサイズを測ったり、音を聞いたり、身体のことや産後のことなど個人的な不安に思っていることの相談にのってくれました。

日本での産後に区から派遣されて来てくださった元助産師さんのような存在です。

Hebammeさんは、何10回と妊娠出産の経験のある方で、丁寧に話を聞いてくれました。そこで、私が考えていたバースプランの「2人目も帝王切開」を「自然分娩」にしてみたら?と進めてくれました。

帝王切開後の自然分娩(麻酔あり)

分娩方法に関しては、通っている(産)婦人科の先生にも、言われていました。
子宮の状況的にも、1人目の産後の期間的にも、「自然分娩」が出来る身体だから、またお腹を切らずに、下から出産した方が身体に良いのではないかと。

ですが、自分の中で、1人目の産後がトラウマのようになっていて、事前に帝王切開と決めていたら、迷うこともなし乗り切れると思っていました。

ただ周りは、あなたの身体は、骨盤もしっかりしているし自然分娩の方が産後の身体は楽だよ、と仕切りに話していました。

そこで、バースプランを「帝王切開」から無痛とまではいかないまでも麻酔で痛みを和らぐ和痛くらいの「自然分娩」に変更しました。

ドイツでは、麻酔ありの出産でも保険適応されているので、有難いことに日本のように高額な出産ではないのです。

いよいよ陣痛スタート!

2人目の出産は、予定日ぴったりに始まりました。

夕方くらいに軽い陣痛が始まり、母親が日本からサポートで来てくれていたので、上の子を任せて、夜7時くらいに痛みの間隔が5分になったので病院に向かいました。

ですが、子宮口がまだ開いてなかったことや間隔も不定期になり、自宅に帰されました。

確かに、痛みは強くなく、まだまだ余裕だったので、本陣痛かどうか迷ったら、熱めのお風呂に入って、そして、痛み逃しとして 深呼吸をゆっくりするようにと。
その時、下剤をもらい腸の中のものを出すようにすると、後が楽だとも言われました。

本陣痛かどうかは、お風呂で確認。

それでも痛みが続くようであれば、また来るようにと言われました。
陣痛を促すため、20分ほど散歩をしてから車で帰りました。

そして、私は痛みがあったので、お風呂に腰辺りまでのお湯をはり、家族が寝静まる中一人でお風呂に入ったり、出たりしました。

不思議なのが、陣痛は進んでいるのですが、日本の病院で感じたような痛みではなかったこと。腰を温めたのが良かったのか、深呼吸が良かったのか。

精神的にも落ち着いていました。

深夜2時ごろには、もう耐えられない痛みが襲って来たので、夫を起こし車で病院に向かいました。その頃には、陣痛は立てられないほどで、陣痛時は無意識にヨガの猫のポーズをしていました。病院内でも、陣痛が来ると猫のポーズをしていたので、周りのひとはビックリしていたようです。

柔らかい光の分娩室

日本の分娩室との大きな違いは、照明。
日本の照明は、蛍光灯の白い光ですが、ドイツの照明は暖かい色味の白熱灯に違い色味。

それだけで、部屋の印象がだいぶ違います。

もちろん、診察室などは、蛍光灯なのですが、分娩室だけは優しい光だという印象を受けました。
あとは、天井から「しゃがみ立ちポーズ」でお産をする時に使用する布のロープも完備。
ベッドは、日本と同様大きく高い位置にありました。登るのが大変でした。

バースプランによっては、水中出産も可能。

病院の完備にもよりますが、
バースプランで、水中出産を事前に希望していれば、水中出産も可能だそうです。
ただ、出産が重なる場合は、出来ないこともあるとのこと。

理想の出産がある場合は、事前に調べて病院を検討するのも良いかと思います。

次回は、いよいよドイツ出産します。
こんなにも違うお産④!ドイツでお産スタート【ドイツ編/2人目】