悲壮感ありあり、産後うつ
出産後、赤ちゃんとともに病院を退院して
「授乳&おむつ替え&ゲップ出し」のルーティンの日々。
産後1ヶ月間、思うように母乳が出なかったのもあるかもしれませんが、赤ちゃんも可愛いと思えない。
自分が母親失格なのではと何度も考えていました。
もう完全に産後うつですね。
それでも、スパルタ入院生活で培った授乳のタイミングやミルクの補充、おむつ替えは、上達していて、病院でもらった「授乳ノート」を埋めていくことを達成感に感じていました。
誰に見せることのない「授乳ノート」。
でも、心のどこかで誰かに見せると思って綴っていました。
元助産師さんの「おっぱいマッサージ」
産後1ヶ月。産後検診も終わり、赤ちゃんも順調に成長し、お腹の傷口も順調。
ただ、思うように母乳が出ていないようでした。
ちょうどその頃、区の産後検診で、自宅に元助産師さんが訪問してくださった時に、日々の不安や悩みを打ち明けました。もうポロポロ泣きながら。
その元助産師さんは、とても優しい方で、親身に話を聞いてくださり、特別にと「おっぱいマッサージ」をしてくださいました。
熱いお湯とタオルを用意して、除菌して。
温かいタオルで包みながら、乳頭の乳腺から詰まりを絞り出すように、サクサクと。
すると、ビュンビュン母乳が出始めました。
今まで、自分で行っていた「おっぱいマッサージ」はなんだったの?というくらい。
産後1ヶ月でやっと…ちゃんと、母乳が出始めました。
子育て=母性を育てる
”赤ちゃんが産まれても、すぐにお母さん(ママ)にはなれない。
呼び名は、お母さん(ママ)かもしれないけれど、気持ちも身体もスキルも未熟。
少しづつ、赤ちゃんと一緒に成長すればいい。”
元助産師さんが話してくれた言葉。
日本で、妊娠初産を経験し、マニュアルが多すぎて大変なこともあったけれど、
分からないことだらけの出産初心者の私は、日本で初産を経験して、良かったんだと今は思っています。
子育ては、どんなにマニュアル化をしようとも、子どもの成長と共にすぐにそのマニュアルは更新され、マニュアルはもはやマニュアルではなくなる”きれいごとでは済まされない「未知の日々」”。
完璧にしようとしていなくても、一喜一憂楽しくも大変な日々。
だからこそ、自分(と赤ちゃん)なりの方法でその時ベストな方法を導き出し、誰かと比較せず、前向きな時間を過ごすことが何より大事な期間だと思います。
次回は2人目をドイツで出産編。
「こんなにも違うお産③!ドイツで2人目妊娠出産【ドイツ編/2人目】」